映像・動画の編集ってどうやるの?使用ソフトや注意事項を徹底解説
映像制作における編集は、「撮影で収穫した素材を調理する」という工程になります。
本当に美味しい部分だけを切り取って、味付けして盛り付けして立派な料理に仕上げる、といったイメージでしょうか。
編集で動画の良し悪しが決まるといっても過言ではなく、どんなに素晴らしい素材でも編集次第で魅力が半減してしまうこともあります。
今回は、映像編集では何をするのか、どんなソフトを使うのか、何に注意すべきかという点について解説していきます。
編集前に必ずやるべきこと
映像の編集作業に取り掛かる前に、必ずやるべきことがあります。
それは「バックアップ」です。
撮影した動画素材は必ずバックアップを取って保管しておきましょう。
万一編集中にデータが飛んでしまったり、元データを消してしまったりしても、バックアップを取っておけば安心です。
逆にバックアップが無いと、二度と同じ映像素材を手にすることはできなくなってしまうので、必ず忘れずにバックアップを取らなければなりません。
編集って何するの?
映像編集、動画編集、と言いますが、一体何をやっているのでしょうか。
具体的な作業内容の一部をご紹介します。
動画のカットとつなぎ
編集作業の基本のキであり、第一歩であるカットとつなぎは、映像素材の中から映像に使用する部分をピックアップして繋ぎ合わせる作業です。
つなぐためにもカットの終わりと始まりの画を見ながら合わせて、必要であればトランジションを入れて違和感がないようにつなぎます。
よくトランジションを多用している動画を目にしますが、個人的には一つの動画に対しては1-2回が理想です。
敢えて多用することもありますが、目的によりけりです。
テロップの挿入
映像に文字を入れる作業です。
映像の中で出演者が話している言葉をそのまま文字に起こしてテロップとして入れるパターン、話している言葉から重要な部分だけを文字にしてテロップを入れるパターン、台詞の無い映像(風景とBGMのみ)に「読ませる文」としてテロップを入れるパターン、さまざまなパターンがあります。
流す場所や目的、視聴者に合わせてテロップを入れる入れないを決めることもあります。
BGMや効果音の挿入
映像制作において「音」の力は絶大な効果を発揮します。
映像のイメージに合ったBGMを挿入するだけでガラッと雰囲気が変わり、豪華になったり高級感が演出できたり、温かさが伝わってきたりします。
また、要所要所に効果音を入れると、印象深い映像になります。
たった数秒のカットの中に10以上の音を入れることもよくあります。
エフェクトなどの挿入
撮影した映像にエフェクトを被せることで、テレビ番組のような分かりやすく訴求力の高い映像になります。
やりすぎると”くどく”なるため、バランスが大事なのですが、そこが編集者の腕の見せ所となります。
カラーグレーディング
映像をよりイメージに近いものにするため、”色”の調整は欠かせません。
適切なカラーバランスに整えて、魅せるための動画のカラーをつけていきます。
データの書き出し
映像の編集が完了したら、データを書き出します。
動画データの形式にはいくつも種類があるため、お客様が指定した形式で書き出します。
書き出したデータは、問題無く再生できるか、不具合は無いか、必ずチェックします。そして、お客様が指定した方法で納品します。
データ形式の種類についてはかなり細かいお話になるので、また別の機会で詳しく解説しますね。
編集に使用するソフト
映像の編集は「動画編集ソフト」というものを使います。
動画編集ソフトは、無料のもの、有料のもの、たくさんの種類があります。
私はBlackmagic Design社の「Davinci Resolve」という編集ソフトを主に使っています。
RAW編集がスムーズにできて、私が使用しているカメラと相性が良いため、愛用しています。
adobe社のPremiere Proを使用することもあります。
使用するカメラや、制作する映像の種類、使いやすさや特性などに合わせて編集ソフトを選ぶのが良いでしょう。
編集で意識したいこと
映像の編集で意識したいことは、「企画」の部分です。
映像制作には「企画構成、撮影、編集」という3つの流れがあるのですが、この「企画」の部分を頭に入れて編集するのが大切です。
企画では「どんな映像を作るのか」ということを決めます。
主目的やターゲット層、何を伝えるのか、といった最も大切な方針、方向性を定めるわけです。
この企画で決定したことを主軸に映像を作っていくため、編集でも当然意識しなければなりません。
「企画」で決定した「作りたい映像」になっているかどうか、確認しながら編集作業を進めていきます。
編集で注意すること
本当に大切なことなので2回目の注意喚起になりますが、編集で注意することは
・元データのバックアップを取っておくこと
・書き出しのデータ形式はお客様ご指摘の形式で
という2点です。
バックアップは本当に、本当に大事です。
これをやらないと悲劇が起こります。編集前にバックアップを取るのは、絶対に忘れないようにしましょう。
そして、形式についても、納品前には必ずお客様からの指示を確認してからデータ形式を決定するようにします。
どのような媒体で見るのか、データの重さはどの程度が望ましいのか、そういった点も意識して書き出すようにしましょう。
映像の完成
編集が完了した映像は、お客様に送って確認していただきます。
ここで、気になる点やリクエストなどをフィードバックしていただき、何か修正しなければならないことがあれば、対応します。
そして、必要なだけ修正をおこなって、お客様の納得のいく映像ができあがりOKを頂戴できたら、晴れて映像の完成となります。
完成した映像データも、しっかりとバックアップを取っておくと、何かあった時に安心ですし、自分で見返したり、お客様のご了承が得られればポートフォリオや実績としても活用したりきます。
私はこれまでに制作した映像は念のためバックアップをとっています。
希望があればお客様へ元動画はお渡しすることもありますが、念のためとっておくことがほとんどです。
あとから”やっぱり元動画がほしい”とおっしゃることもありますので^^


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