映像制作の企画や構成ってどうやるの?制作会社に丸投げはダメ?
「映像を作ろう!」と思い立ったら、まず映像制作の企画を練り、具体的な構成を作っていきます。
企画と構成はお客様が中心となって進めていくことが多いのですが、映像制作が初めてだったり慣れていなかったりすると、実際何をどうしたらいいのか分からないですよね?
今回は、映像制作の企画と構成について、そのやり方を解説していきます。
企画・構成は映像制作の要
企画と構成は、映像制作において非常に重要です。
この2つによってどんな映像になるか決まると言っても過言ではありません。
企画によって映像の目的や趣旨、方向性をしっかりと決めて、構成で実際の映像制作の段取りや内容を決めていきます。
依頼者側と制作側のどちらがやるの?
企画と構成は、お客様(依頼者側)が中心となって進めていくことが多いです。
ただ、中には「こんなイメージの動画がほしいんだよね」とだけ制作側に伝えてお任せするというケースもあります。
・依頼者側と制作側が一緒に企画構成を決めていく
・依頼者側が製作側にほぼ丸投げして制作側が中心となって企画構成を決めていく
大体このように3つに分けられます。
この中で、最もトラブルが少なくスムーズに映像制作が進められるのは、真ん中の「依頼者側と制作側が一緒に企画構成を決めていく」という方法です。
先にガチガチに企画構成を決めてから制作側に依頼すると「このスケジュールでそれは無理」とか「その予算ではちょっと……」といった問題が生じる可能性があります。
丸投げしてしまうと、出来上がった映像を見てから「こういうんじゃないんだよね……」といったイメージとのズレが生じるリスクがあります。
そのため、企画構成は「映像の主役となるものについての知識や想い」をしっかり持っている依頼者側と、「映像制作のプロ」である制作側の双方で進めていくのがおすすめです。
企画
で決めるべきこと
企画で決めるのは「どのような動画を作りたいか」ということです。
より具体的には【いつ/どこで/誰に/何を/どのように】伝えたいのか、ということを決めていきます。
また、見た人にどんな気持ちになってもらいたいのか、あるいはどんな行動を起こしてほしいのか、という点も決めていきます。
いつ&どこで:新卒対象の企業説明会
誰に:就活生たちに
何を:うちの会社で働くことについて、そのやりがいや価値
どのように:社員の生の声を届ける、実際の仕事の様子を届ける
どんな気持ちになってほしいのか:入社したい、働いてみたい、と思ってほしい
どんな行動を起こしてほしいのか:エントリーするという行動
あくまでも一例ですが、他にも商品のPR動画ならば「購買欲を高める」といった目的、イベントの記録映像ならば「参加できなかった人に追体験してもらう」といった目的、など映像を作る主目的を定めます。
また、この企画段階で、大体の映像の尺(長さ)や予算も決めておくと、その後の構成の段かいでスムーズに話が進みやすくなります。
構成で決めるべきこと
構成では「どのような見せ方をするのか」ということを主軸に、具体的な映像制作の計画を立てていきます。
・台本(ストーリー)
プロモーションやコマーシャルは台本に則ってストーリー性のある映像を撮影します。
イベントやセミナーの記録映像の場合は不要です。
・演者
役者を起用するのか、社員やスタッフが出演するのか、決めます。
・撮影場所(ロケハンの有無)
どのような場所で映像撮影をおこなうか決定します。
スタジオ撮影、野外撮影、商業施設などの貸し切りなど、予算やイメージと照らし合わせて決めていきます。
また、必要に応じてロケハン(下見)をおこないます。
・必要なスタッフ
カメラマン、照明、音声、スタイリスト、演出家、など必要なスタッフをリストアップします。それぞれ何名必要かも考えましょう。
・衣装や装飾品の手配
演者の衣装は自前なのか特別に手配するのか、他にも装飾品や大道具、小道具などの用意が必要かどうか検討します。
・尺とカット割り
具体的な動画の長さとカット割りについてイメージを固めます。
・絵コンテやVコンテの要不要
絵コンテとは映像制作の設計図のようなもので、イラストと文章で「こんなかんじで撮影編集する」と示したものです。Vコンテは絵コンテの動画版で動きがあるためよりスムーズにイメージできます。これらの設計図が必要かどうか、考えます。
・BGMや効果音、ナレーターなどの有無
映像編集の段階でBGM、効果音などの演出が必要かどうか、また、別録りするナレーターが必要かどうか決めます。特にBGMは著作権の問題をクリアしなければならないため、選曲レベルで細かく決めておくと良いです。
・テロップの要不要
映像にテロップをつけるかどうか、つける場合はどこにどのようにつけるのか決めます。
このように、構成では考えて決めることが沢山あります。
映像を作るための計画、設計図を作っていくようなイメージですね。
「こんな映像が作りたい」というイメージを持っている依頼者側(お客様)と、「こういう映像を作るためにはこれが必要」という知識と経験を持っている制作側が一緒に構成を考えることで、スムーズに映像制作を進められるようになります。
撮影日までにすべき準備
企画構成で映像制作の土台が決まったら、撮影日までに準備を進めなければなりません。
・台本制作(プロのシナリオライターに依頼することも)
・演者の確保
・スタッフの確保
・装飾品、大道具、小道具などの手配
・撮影日のスケジュール作成
これらの準備を進めて、撮影日当日に滞りなく撮影ができるようにセッティングします。
この準備が甘いと撮影日にトラブルが頻発して予定通りの映像が撮れないことがあります。また、これらの準備を抜け漏れなく進めるためにも徹底した企画構成が必要不可欠です。



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